CITY COUNCIL
REPORT 2021 vol.2

Jul.28.2021

令和3年第2回定例会報告

市議会報告2021(第2回)

 6月に行われた令和3年第2回定例会で、一般質問を行いましたのでご報告いたします。

6月定例会のあらまし


 6月10日から、6月30日までの21日間の会期で、6月定例会が開催されました。
 今回の定例会には、令和3年度の一般会計と特別会計の補正予算案や、条例の改正案などの議案10件、議員発議2件及び「安岐コミュニティ広場の駐車場化中止に関する請願」1件が上程され、いずれも審議の結果、すべて原案どうり可決・採択されました。

令和3年度一般会計補正予算


3億6,820万6千円を追加し、補正後の予算総額は218億6,120万6千円
・【戦略】シングルペアレント移住推進支援事業………200万円
 シングルペアレントに対して、市の情報発信やオンラインでの移住相談及び現地ツアーを実施し、移住定住を促進する。
・戦略】定住促進空き家活用事業………1,323万円
 子育て世代の移住・定住を目的とした空き家を改修する。
・【コロナ】子育て世帯生活支援特別給付金(その他世帯分)給付事業………1,835万円
 新型コロナウイルス感染症の影響により、子育て世帯の生活実態が依然として厳しいことから支援を行う。
・【コロナ】水産業応援定額給付金事業………2,000万円
 新型コロナウイルス感染症の影響により、水揚額が減少した水産業事業者へ給付金を支給する。
・【コロナ】中小企業者事業継続支援給付金事業………1億9,793万円
 新型コロナウイルス感染症の影響により厳しい状況下にある中小企業に対して、事業継続・事業支援のための給付金を支給する。
・【コロナ】鬼ウマッ、鬼スゴッ!くにさき魅力産品直送事業………895万円
 新型コロナウイルス感染症の影響を受けている市内事業者・生産者に対して、通信販売事業を推進・支援する。

主な議案


■工事請負契約の締結について
 ベイグランド国東の附帯施設である屋外プールの改築工事を行う契約を締結する。
■財産の無償貸付について(旧武蔵東小学校)
 地域の活性化及び市有財産の有効活用を図るため、廃校となった旧武蔵東小学校の校舎及び体育館を無償で貸し付ける。
■財産の無償貸付について(旧武蔵西小学校)
 地域の活性化及び市有財産の有効活用を図るため、廃校となった旧武蔵西小学校の校舎を無償で貸し付ける。

主な条例議案


・国東市職員の特殊勤務手当に関する条例の一部改正について
・国東市個人情報保護条例等の一部改正について
・国東市産業振興条例及び国東市税特別措置条例の一部改正について

発議


・教職員定数改善及び義務教育費国庫負担制度拡充に係る意見書(案)
・2021年度大分県最低賃金の改正等に関する意見書(案)

私の一般質問の概要


 今議会では6月17日(木)に、下記の3つの項目により一般質問をしました。
 内容のごく一部については「議会だより63号」の記事をアップしますが、市民プールはなぜ2億5千万円もの巨額の一般資源を使って、コロナ渦の今、急いで建築するのかが納得できません。
 ただ、コロナ渦における市内中小企業や、個人事業主に対する追加の支援策については、国の予算を活用して知恵を絞っていると感じました。
 防災対策(相談)については、縦割り行政の弊害から、市民の皆さんがどこへいけば良いのか分かりづらく、そのため「危機管理室」を設けて、ワンストップで対応したらどうかと提案しましたが、「現状の体制で十分対応できると考えている」との返答で、過疎化・高齢化の進む国東市を果たして災害から守っていけるのか、はなはだ疑問です。自助努力に頼っていれば、行政は不用になると思うのですが……。今後も、災害対策については、ねばり強く問い正していきます。

※以下、国東市議会だより63号より転載


▼萱島議員
コロナ禍の今、あえて市民プールの完成を急ぐ理由は。
▽観光課長
ワクチン接種も始まり、来年から使用するには今しかないと考えています。
▼萱島議員
 市民プールの管理者と利用できる期間は。
▽観光課長
 改築予定のプールは、ホテルベイグランド国東のレクリエーション施設として、管理運営を合わせて委託しており、単にホテルのプールとしてではなく、市民のためのプール、子育て世代のためのプールで、市民の財産として考えています。利用期間は、7月から8月31日までの夏休み期間の予定です。
▼萱島議員
 コロナ禍における市内中小企業に対する追加の支援策は。
▽活力創生課長
 大分県は「大分県中小企業・小規模事業者事業継続支援金」を創設しました。これは、今年5月または6月の売り上げが30%以上減少した事業者に対し、法人30万円、個人事業者15万円を上限に給付するもので、7月上旬から9月末までが申請期間になる予定です。
 一方、国東市が創設する「中小企業者事業継続支援給付金」は、コロナの影響で今年1月から6月までのいずれかの月の売り上げが、前年または前々年と比較して15%以上減少している場合、法人40万円、個人事業者20万円を上限に給付します。なお、国の一時支援金(今年3月〜6月申請〈上限60万〉)を受給した事業者は、今回、市の給付金を申請できませんが、県の支援金は受給することができます。申請期間は、令和3年7月1日から令和4年1月31日までです。財源は国の臨時交付金です。
 詳細については市のホームページで確認して頂くか、活力創生課までお問合せください。
▼萱島議員
 コロナ後の市政発展に向けて、企業の経営状況の把握等は。
▽活力創生課長 
 市内の各企業・事業所等への訪問を積極的に行い、情報収集に努め、施策に活かしていきたいと考えています。また、市内の事業者が「通信販売事業」に取り組みやすくなる2つの環境整備事業にも取り組み、あわせて「ふるさと納税」の返礼品事業も、ポータルサイトを増やすなど、地域経済の活性化に務めます。
▼萱島議員
 災害対策をスピード感をもって一手に担う「危機管理室」を設置すべき時期ではないか。
▽政策企画課長 
 県下14市の中で、危機管理室が設置されていないのは本市を含めて2市ですが職員数等他市と比べても劣るものではなく、現状の体制で十分対応出来ると考えています。

  • 令和3年度予算で全面改修される「ホテルベイグランド国東」敷地内のプール